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正しい召喚のススメ 24

こんばんは、珠々です。
つい先ほど、ようやく花ゆめ本誌がゲット出来たので読みましたよ。

土偶が秀逸すぎて二度見しました!!w
再現率凄かったですね!
あーもー楽しい!!
大好き!!語りたい!!誰か!!←

色々言いたいことはあれど、これは実際に見て頂いた方が良いですね、はい。
ふふふ、なんとLINE漫画でも掲載が始まりましたし、前作のクレパラまで同時に掲載される太っ腹っプリ!!これでもっと仲村先生作品好きな人が増えると良いなぁ(*≧∀≦*)

さてさて、今回も連載の更新となります。
パラレルですからね、ほんと好みが別れるとは思うのですが、少しでもお楽しみ頂ければ嬉しいです。
拍手やコメントもありがとうございます。
ポチしてくださると私が喜び踊ります!
細々とやってる割に反応頂けるとはしゃいじゃいますね(照)

あ、そういえば今回ちょっと痛いかも?いや、そこまでないんですが、念のため一言添えておきますね。

では、続きよりどうぞ。


















闇が、形になって蠢いた。

「行かせない」

キョーコの背後に現れた蓮は、レイノの元へ向かう事を許さず、片手で目を塞ぎ抱き締める。

「最上さん」
「ぁ……」

息を飲んだ微かな声。
身体の拘束を嫌がり逃れようとするキョーコを、更に強く抱き締め動きを封じた。
蓮はゆっくりと顔を上げると、首謀者であるレイノとミロクを捉える。
どこまでも昏く、底の見えない闇の双眸が、二人の眼前に迫ったかと思うと。

「……っ……」

首が、胴から離れた。

噴き出す夥しい赤。
ズルリと嫌な音を聞きながら、ただの肉塊になった身体が崩れ落ちる様をスローモーションで見ていた。

「ああああああああ!?」
「なっ……!?」

断末魔。
喉から引きつった叫びがレイノとミロク、お互いの耳に届く。
出ないはずの、声が出た。

はっ……はっ……はっ……

目を限界まで見開き、呆然と膝から崩れ落ちた。
上手く呼吸が出来ずに喘ぎが漏れ、全身から汗が噴き出す。

「…………い、き……てる……?」

思わず首に手をあてると、痛みも違和感もなく、しっかりと繋がっている。
何が起きたか、すぐに理解出来なかった。

「くそっ……!」

目があっただけで。
死んだと思った。

ミロクは項垂れ、レイノはかろうじて蓮を睨み返したが、背中を這い上がるおぞましい寒気が警鐘を鳴らす。
本能で悟った、敵わないと。

「……この程度か」

嘲りともとれる呟きで、蓮は二人を射抜いた。激しい怒りと、憎悪と、侮蔑を込めて嗤う。
同時に、レイノとミロクの足元から闇色の鎖が突如現れ二人の動きを拘束した。

「弱い者いじめは趣味じゃないが……」

最早、この場で動けるのは蓮だけだった。キョーコが逃げないよう抱き締めてはいるが、それも蓮の自由の妨げにはならない。
ただ一人、支配者たる力を以て断罪の決を下す。

「その"目"、不愉快だ」

蓮が冷えきった瞳を敵対する片方に向けたその瞬間。

「………………っ!!!」

ミロクの両目に闇の刃が突き刺さった。
あまりの激痛に、今度は叫びたくとも声は出ず、身体中に巻き付く鎖がうずくまることも許さない。
血の涙を流して、視界を奪われたミロクは意識を手放した。

「俺達は人間より頑丈に出来てる。それくらいでは死なないだろう?」

淡々と、何でもない事のように告げる蓮を、忌々しいと呻きながらレイノは睨む。

「どういう事だ……?始末したはずじゃ……」
「……?」

思い当たる節が本気でなかったのか、蓮は少し考える素振りを見せると、ようやく「あぁ」と思い到って口の端を上げた。

「あの程度の毒、ただの甘露でしかないな」

実際は扱いも難しい程の激薬なのだが、まるでダメージを受けていない蓮にレイノは舌打ちする。

「……バケモノめ」

それを合図に、今度はレイノの手足を闇色の槍が貫いた。
焼けるような痛みが全身を巡り、苦痛に顔を歪める。
肌を伝う血の温かさが、痛みをさらに増長させた。

「ぐっ……!」
「楽に死ねると思うなよ?」

蓮との力の差は圧倒的だった。
万に一つも、勝てる見込みはない。
レイノだけならば。

「……キョーコ……っ」

血の気の引いた震える身体に構いもせず、レイノは完全に術の解けていないキョーコを呼ぶ。

「……ぁ……」

それまで、電池の切れた人形のように動かなかったキョーコは、レイノの声にビクリと反応する。

「キョーコ……思い出せっ、その男はお前を利用して何をした?」
「最上さん、聞くな」

キョーコの意識が未だレイノに捕らえられている事実に、今度は蓮が舌打ちした。

「お前の側にいた人間が喰われてただろ」
「……もーこ、さんが……」
「最上さんっ!あいつの言葉は全部嘘だ、信じるな!」
「はっ!どっちが嘘をついてる!?キョーコ、昔お前の力を封印したのはコイツだぞ」

レイノは、キョーコの記憶の底の底。本人ですら忘れている箱に触れて得た秘密を曝す。

「無理矢理押さえつけられてるんだ、簡単な術も構築出来るはずない」
「そ……なの?」
「お前が悩んで苦しむように、そして自分を頼るようにしたんだ」
「最上さん、違うっ」
「……ぁ………ああ……」

レイノの言葉は相手の心の傷を抉り、掻き出し、沈み込ませ、ボロボロにする。
キョーコの目元を覆った蓮の手が熱く濡れ、細い身体がガタガタと震え出した。
正気に戻ろうとするキョーコと、傀儡による命令に従おうとするキョーコの、両方がせめぎ合い、壊れる寸前だった。

「キョーコ!!」

呪詛のように、束縛の言葉を、名前を重ねる。
それが、レイノが発する最後の言葉となった。

「もう、黙れ」

蓮の底冷えのする声が響く。
グシャリと、嫌な音をたてて、レイノの喉が潰れた。
口から血を吐き、叫ぶことも出来ず、ヒューヒューと空気が抜ける音しか出ない。
それでも、倒れることは許されず、また死ぬことも出来ず、意識を保つギリギリの采配。

「……ゃ」

鈴の音程の、微かな声が、蓮の耳に届いた。

「最上さんっ?」
「い、やっ……あ……ああああ!!」
「っ!?」

一際悲痛なキョーコの叫びが夜空に吸い込まれ、強張った華奢な身体は限界を越えたようにグッタリと弛緩する。
倒れないよう蓮が更に強く抱いた時、ピクリとキョーコが震え、そしてゆっくりと口を開いた。

「…………『離して』」

蓮は言われるがまま、キョーコの温もりを離した。








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