正しい召喚のススメ 20


こんばんはです、珠々です。

前回はJava合格したぜーとご報告しましたが、実はあのあとまた状況に変化がございまして。

職を辞することになりました。

そして就活の末、本日より新しい仕事に就きました!!
もっとゆっくりすれば良かったとか思ったりしましたが、そうもいかないので馬車馬のように働きますよ。
でもちょっとだけお疲れなのは否めませんねやはり。

そして数珠丸はきませんでした!
名前似てるんだから来てくれても良かったのに(笑)

あ、本誌とコミックスはご覧になりましたか?
私はまだですっ。
明日こそは!

では、続きより召喚話となります。もう少しお付きあい頂ければ幸いです。

どうぞー。
















暗転する視界。
キョーコの頭の中に、突然映像が流れこむ。
それは、あくる日のバスの出来事。

「…………っ!!」

傾ぐ身体を気合いで持ち直すと、頭を押さえながらキョーコは叫んだ。

「あ、あ、アンタあの時の!!レイノ!?」

ようやく名前を呼ばれたレイノは不敵に笑う。

「思い出したか?」
「『思い出したか』じゃなーい!どうせアンタが怪しげな術使ったんでしょ!!」
「まぁその通りだが」
「開き直ってんじゃないわよ!一体何が目的なの!?」

バッとレイノから数歩遠ざかると、キョーコは手をバッテンにして「近寄るな!」と意思表示を見せる。なんの効力もないそれは、レイノにとって威嚇のために全身の毛を逆立てる猫に等しかった。

「お前が気になってる事を教えてやろうと思ってな」
「はぁ?何よそれ」
「見れば分かるさ」

言うなり、レイノは両手を広げ何かを呟いたかと思うと、足元から色のない空間が広がり、浸食するようにキョーコもろとも覆ってしまう。

「なにコレ……」

キョーコとレイノ、二人を中心に円状に広がった灰色の結界は、やがて周囲の景色を変え、徐々に色を取り戻していく。
ノイズが晴れるように鮮明になっていくそこは、先程までいた中庭ではなかった。
恐らく校舎の裏に移動した、キョーコ達の前にいたのは。

「モー子さん、と……敦賀さん……?」

奏江と蓮が向かい合って立っていた。

「今あの二人には、俺たちの姿も見えないし声も聞こえない。勿論キョーコ、お前も動けないが」

そういう効果の結界だと、レイノは言う。

「なんでこんなこと……」
「なんだ、あの女を追いかけていただろう」
「そうよ、モー子さんの様子がおかしかったの!こんなとこで眺めてる場合じゃないんだからっ」
「あの二人が何をしているか、気にならないのか?」

ギクリと、心臓が跳ねた。

「あの女の様子がおかしいのは、どうしてだろうな?」

キョーコとて、疑問に思わなかったわけではない。接点のないはずの二人が、どうして、と。

知らず汗をかいていた手のひらをグッと握る。
するとタイミングを見計らったように奏江が口を開いた。

『おなか、すいてるんでしょう?』

薄い壁ごしのような膜が張った音声。
奏江の唇は弧を描き、艶やかに、誘うように笑う。

『たべて?』

しなやかに蓮に寄り添い、色香を放ちながら、奏江の腕がスルリと蓮の首に回ると、応じるように蓮も奏江の首もとへ顔を寄せた。
そうして。

あたりは闇に包まれる。

「あ……」

立っているのかも分からない浮遊感に、レイノが作り出した世界にいるんだろうと想像は出来た。ただ、キョーコにはそれはどうでも良いことで。
回らない頭で、なんとか今見た光景を整理する。

「敦賀さんが、モー子さんを……」

最近、キョーコは魂を求められていない。
それは、代わりになる相手を見つけたから?

「キョーコ」

心を見透かしたようにレイノが囁く。

「お前はもう餌の価値もないみたいだな」
「なんで……」
「あの女の方が美味いってことだろ」
「わた……し……もう、いらない……?」

キョーコのナカに淀んだ何かが入り込み、自分でも言葉にしたくないのに、負の感情がとまらなかった。

「お前は、誰からも必要とされていない」

なぜか、すんなり納得してしまう。

「俺は」

トロンと瞼が重くなり、唯一見えていたレイノの姿もボヤけ、何も考えられなくなる。

「お前が欲しい」

暗闇に堕ちる。













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