寂しい男女のとる行動


こんにちはこんにちは。
同日更新とかしてみました!

ちょっとこれからオベンキョウを本腰いれないといけないので(java研修があったけど子供のインフルで出れなかったので)
せめて時間のある今のうちにと思って浮上してます。

ふふふ、実は今回ですね、なんと桃色無印のきゅ。さんが挿絵を描いてくださいました!!!
先日ランチをする機会があり、それにあたってやり取りする時に「挿絵とか…お願い、しても…」と平に平に伺いました所快諾頂きました!!
女神!!
きゅ。さんファンと言っても過言ではないくらい大好きなので、舞い上がる勢いで喜んでおります!!
わーいわーい!!
ありがとうございます!!
百聞は一見に如かずですね。私がとやかく言うより、むしろきゅ。さんの挿絵メインでも良いかもしれません!

蓮キョ両想い成立後の数年後のイメージでご覧くださいませ。

では、続きよりどうぞ~








お互いの積もり積もった恋心がついに実を結び、蓮とキョーコが恋人同士になってしばらく経った頃。
蓮が撮影の為、二ヶ月の海外ロケへ行くことになった。
日本を離れる前日、キョーコと過ごした夜の事が思い出される。

『くれぐれも、ご飯はしっかり食べてくださいよ?痩せて帰って来たら怒りますから!』

殊更に明るく言うキョーコの笑顔が眩しくて、蓮は一層離れがたく華奢な身体を抱きしめた。

『……君に会えないのがこんなに憂鬱になるなんて』
『もう、敦賀さんったら大げさですよ。今までだって、顔を合わせない日はたくさんあったじゃないですか』
『でも、付き合いだしては初めてだろう?』
『そ、それはそうですね。でもほら、今は電話も気軽に出来るし、テレビ電話って手もあるんです!現代の利器を活用しなきゃ!』
『……それでも、君には触れられない』

いつからこんなに我儘になったのか。
蓮は自分の心に素直に従い、気持ちを言葉にのせる。
もう少し寂しがってくれても良いのに、とも思うが、それこそ我儘と言うものだろう。
キョーコは返事の代わりに、ポンポンと蓮の背中を優しく包み込む。
宥めるように、大丈夫だと安心させるように。

『敦賀さん……。私、待ってますから』
『うん』

ぬくもりを忘れないように、細く柔らかい身体をもう一度強く抱きしめた。






すっかり夜の帳が降りた時刻、予定よりも随分早く帰国出来た蓮が見上げるのは、キョーコが住むアパートだった。
高校卒業後、役者としても成長し、仕事も軌道にのったきたキョーコは、下宿先から引っ越して独り暮らしを始めた。
何度か訪れたことのある部屋は、キョーコらしく綺麗に片付けられ、居心地の良さからつい長居してしまう程。
キョーコがいるというだけで、部屋が温かく感じられるのだから不思議だ。

「最上さん、驚くかな」

ほんのりと灯った部屋の明かりに帰宅しているのを確認すると、逸る気持ちを抑え蓮は扉の前で深呼吸する。
キョーコから渡されていた合鍵で解錠し、静かに中へ足を進めた。
リビングは間接照明が灯されているだけで気配はない。と、言うことは寝室だろうかと目的の部屋の前に来た時、待ち望んだ声が聞こえてきた。

『もー聞いてくださいよー』

「……?」

誰かと喋ってる?
扉一枚隔てた向こうから聞こえる、久しぶりのキョーコの声。すぐに駆け寄りたかったが、キョーコだけでないなら話は別だと、蓮は寝室へのドアノブに手をかけたまま動けなくなった。


        珠々_蓮


『モー子さんったら絶対飛鷹くんとお似合いだと思うんですよ』

話が弾んでいるのか、コロコロと鈴がなるような可愛い声が聞こえてくる。

『そう言ったら、アンタはどうなのよって逆に問い詰められちゃって……』

キョーコの照れたような笑い声。

『私には、貴方がいるから……』

それは愛の告白のようで。
自分以外の相手に、キョーコが想いを寄せているのだろうかと。
まだキョーコは何か話しているようだが、蓮の耳には届かなかった。

(……あいて、は……?)

蓮は一瞬息をするのも忘れて黒い激情に包まれる。
気付けば、気配も殺さずドアを開けていた。









「私には、貴方がいるから……」

キョーコはとろけるような笑顔で、男物のコートの袖を触る。
されるがままの上質な布地は、手触りがよく温かいのに軽い、そして何より安心する香が仄かにキョーコに届く。

「でも……やっぱり……会えないのは寂しいです……」

我慢していたキョーコの心の内、他ではこぼせない独白を受け止めるのは、ハンガーにかけられた蓮のコートだった。
両袖を持ち上げると、そっと自分の頬を挟む。


        珠々_キョコ2


柔らかい感触が、蓮に同じように触れられていたことを思い出させる。
でも、それだけでは足りなかった。

「……ちょっとだけ」

少し迷ったものの、キョーコはハンガーから蓮のコートを外すと、思いきって自分で羽織る。
身長のある蓮のものだけに、裾はキョーコの足首まで届き、手は完全に隠れてしまった。前も引き合わせないと肩からずり落ちそうで、キョーコは自分を包む蓮のコートを抱き締め、呟く。

「早く……帰ってきて?」

その時。

――――ガチャッ

「っ!?」

背後からドアの開く音が聞こえ、キョーコはビクリと振り返った。
まさか強盗かと武器になりそうな物を瞬時に探したところで、目の前に現れた人物に頭が真っ白になる。


        珠々_キョコ


「………………つるがさん?」
「…………………………」

自分でも間抜けな顔をしている自覚はあったが、蓮もなぜか驚いたような呆けた顔でこちらを見ていた。
お互い茫然と見つめあっていると、蓮は少し俯いてツカツカとキョーコに歩み寄る。
それほど広くない部屋、蓮の長いコンパスであっという間に詰められると、痛いくらい強く抱き締められた。

「ひゃぁっっ!?」

なんで、どうして、まだ海外のはずじゃ。
疑問は次々浮かぶが、それをかき消す程の久しぶりの蓮の抱擁に、キョーコは幸せで爆発しそうだった。
蓮の体温も、力強い拘束も、吐息も、全部ホンモノ。
先程まで、コートで幻を見ていたのに……。
そこで、はたと思い出す。
今、自分は持ち主に無断で衣服を着用してしまっていると。

「つ、敦賀さんっ!あの、ごめんなさい勝手にコート着たりして!皺になっちゃいますから、一度離してくださいっ」

慌てて蓮の腕から抜け出そうとするが、更に力が強まりどうにも敵わない。

「……最上さん」

耳元で響く蓮の声。心地良い低音に、ふにゃりと力が抜ける。

「会いたかった」
「私もです……」
「……これ、俺の?」
「そ、そうです……以前忘れていったものを帰国したら渡そうと」
「……なんで着てるの?」
「うっ。あの、その。敦賀さんの香りに包まれると安心すると言いますか……寂しいのが和らぐ気が…………っ!!!」

キョーコの弁明中、言葉を飲み込むように蓮は唇を奪った。
噛みつくような獰猛なキスは、キョーコに息もさせない。

「んぅ……ふ…………ぁ!」

舌で嬲られ、ゾワリと身体の芯が疼き頭に靄がかかる。
キョーコはなんとか力を振り絞り、蓮の胸を押して甘すぎるキスをやめてもらう。

「つるがさん……待ってぇ」
「…………なに?」

はぁはぁと息も絶え絶えのキョーコに対し、蓮は「まだ足りない」と瞳で訴えていた。しかし、まだ屈するわけにはいかない。

「ちゃんと、言わせてっ、ください!」

キョーコは涙目で深呼吸して。

「……おかえりなさい」

今度は自分から蓮を抱き締める。

「うん……ただいま」

再び蓮がキョーコを抱き締め返し、触れるだけのキスを落とすと、そのままフワリと細い身体を抱えた。

「最上さん」
「は、はいっ」
「こんな可愛い最上さん前に、我慢も限界だから」
「へ?」
「覚悟してね」
「ちょ、えっ?えっ!?」

幸せな夜は始まったばかり……。





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コメント

Re: 読めて嬉しいです!

くみさん

コメントありがとうございます!
こうしてお言葉を頂くって凄く力になります、嬉しいです!
あ、昼間はゆっくり出来ませんよね、分かります(笑)
楽しんで頂いたようで何よりです(*´ω`*)

きゅ。さんのイラスト、可愛いですよね!!
こちらから挿し絵のお願いをしたのですが、完成された作品を見て「お声がけして良かった…!」と私もテンションもだだあがりでした(*´-`)

あ、召喚話にも反応ありがとうございます。
ちょっと忙しくて書き溜めがあまり出来てないんですが、なるべく更新したいと思いますのでまたお気軽にお立ち寄りください。
家事、育児の合間の息抜きになってたら嬉しいです♪

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