夏コミ合同誌のお知らせ

お久しぶりです!
どっぷり潜ってましたこんにちは珠々です。
更新の無い間もご訪問や拍手等ありがとうございます。
本当に励みになります。

そして広告が出ちゃうくらい放置な我が家でしたが、ただ何もしていなかったわけではございません!
実は夏コミの合同誌に参加させて頂きました。
光の箱庭の惣也さんから、水面下でお誘いを受けたのですが、今回の本はクレパラです。
スキビの前作にあたる

東京クレイジーパラダイス

こちらでお話を書かせて頂きました!初ですよ初!
面白いですよクレパラ!!

詳しくは惣也さん宅の該当記事をご覧ください。
リンクしておきますね。
↓↓↓
【オフ関係】夏コミ新刊2「CRAZY BOX」※クレパラ本※


記事追記にて、惣也さんのサンプルもご覧いただけますので、是非是非素敵世界の扉を開かれてください!

いやぁ。この機会に最初から読み直したんですが、やっぱり良いですね!竜二と司のコンビ大好き!(あ、他にも好きなキャラはたくさんいますが!)
あとは権佐衛門を見る度に蓮とかぶるんでニヤニヤしてましたよね。悪い男やわぁ。

と、いう訳で、うちでもサンプルを上げておきますので、ご覧頂ければ幸いです。
続きよりどうぞ~。








恋路の迷走パラダイス





死ぬ時は一緒が良い。

暗く血生臭い世界は、お前がいることで鮮やかに色付いた。
俺の全てでお前を守ると、共に生きると言う誓いを違えることはない。
ただ、時々言いようもない不安が渦巻いてくる。

俺は、お前を縛り付けてはいないだろうか。
光り輝く道を、黒く塗りつぶしてはいないだろうか。



**********



国際メガフロート空港崩壊から幾年月。
九竜組三代目組長、白神竜二のボディガードとして、また、宝豪の陰の聖妻、若桜の娘として死闘を繰り広げた紅月司も、無事に高校生となっていた。
おおよそ一般の学生では遭遇し得ない危険な修羅場をかいくぐり、相手を圧倒する格闘センス・身体的能力の向上は経験の積み重ね故か他の追随を許さない程だった。
しかし、学校にいる間は戦闘とは無縁の時間。机に向かい、時には汗を流し、学生の本分である学業をそれはそれは懸命にこなす司だったが、唯一どうしても真実を曲げなければならない授業があった。
「ぃよし! 終わったー!」
夏の体育と言えば水泳が定番。司は海よりも深い諸事情により、水泳の時間になるとありとあらゆる言い訳でプールに入ることを回避してきた。
今日も今日とて「水難の相が出てるんです、水に入ったら死んじゃうんです」と体育担当教師を泣き落とし、午前最後の授業であったために居残りの片付けをするということで水泳の授業は見逃してもらえたのだった。
「しっかし、あちーなぁ……」
なまじ目の前がプールなだけあって、その湿度は校内の比ではなく、むわりとした水分が肌にはりつくのを不快に感じながら司は汗を拭う。
「誰もいねーし、シャワー浴びるくらい良いよな?」
人前では絶対に脱げない事情のある司だが、今は片付けに残っていた自分しかいない。ちょっとくらい汗を流しても良いだろうと、足取りも軽く更衣室に入ったその時。
妙な気配を感じたが、直後聞こえた掛け声に一瞬反応が遅れたのが運の尽きだった。
「今よ!」
「よっしゃ!」
「んなっ!?」
グルグルグルグルゴロゴロゴロゴロ。
「ほあぁぁぁぁ!?」
気分はまるで激流に翻弄される丸太、もしくは貨物船で転がされる樽のよう。つまり自分ではどうにもならない状況で、気付けば司の体はロープでぐるぐる巻きにされていた。
「な、なんでい、てめーら……」
油断した。と言ってしまえばそれまでだが、相手が相手なだけに手荒な真似は出来なかったのも事実で、司はひとまず自分を見下ろしている犯人へ伺いを立てる。
「……観念するのねバカ月」
「すまんなーツカちゃん」
首謀者は朝来と、朝来の親友・浅羽菫だった。体術や腕力ではまず司に勝てないので、ロープで身動きを封じるに至ったのだが、その現状を見て菫は少し可哀想に思ってしまう。
「朝やん。コレ、大丈夫なんか?」
チラリと司を一瞥するも、朝来は気を緩めることなく言い放った。
「平気よ。むしろ猛獣相手じゃ足りないくらいだわ」
「誰が猛獣だ!」
「あら、自分に言われてるって自覚はあるんじゃない」
「この状況じゃどう考えてもそうだろうが! なぁ~俺、何かお前に恨まれるようなことした?」
「アンタへのウラミツラミ、聞きたい?」
「やっぱ良いです」
般若の如き形相で殺気を漂わせる朝来に、司は思わず引き下がりキューンキューンと子犬よろしく丸まる。
「……まぁ、アンタには借りもいっぱいあるんだけどね……」
ボソリと、本当にボソリと照れたように呟かれた朝来の本心は司の耳に届くことはなく、代わりに鳴り響くのは奇怪なスリップ音だった。

キュルキュルキュルキュルグゥ~~~~~~……。

司から盛大に発せられた腹ヘリ合図。
「ほらー! いい加減俺の腹時計も限界だって言ってんだよーひもじいよー干からびるよー」
「うるっさいわね!!」
体を拘束されているのにまるで危機感のない司と、相変わらず怒りの沸点の低い朝来の二人のやりとりを静かに見ていた菫が、遂に口を開いた。
「なぁ……ほんまにツカちゃんって、女なん?」
まるで魔法の呪文のように、騒がしかった二人はピタリと言い合いを止める。
「な、ど!?」
司は動揺から朝来と菫を交互に見上げ、「なんで、どうして」が言葉にならないでいた。朝来に到っては完全に忘れていたようで、コホンとわざとらしく咳払いすると、おもむろに司へ歩みより上半身のロープを緩める。念には念を入れて、腕も後ろ手で縛ってあるので、多少締め付けが緩くなる程度でまだ司に体の自由はない。
「あ、朝来さん……?」
「百聞は一見に如かずよ」
プールの見学者であった司は体操服で、朝来は簡単に司の服を上に捲ると、ガッチリ身に着けているプロテクターも手際よく外してしまった。

ふるるん。

元々無理に締め付けていた胸元は、押さえつけるものが無くなると本来の形に戻るのが自然の摂理。女性の象徴とも言えるふくよかな胸の丸みは、見るからに柔らかそうなたゆみに揺れる。きめ細かな肌の滑らかさは、女から見ても羨ましい程だった。
「どう?」
「ほっほ~ぉ。ホンマ見事な乳やねー」
司の服をフルオープンにしたことで仕事をやりきったと言わんばかりの朝来と、間近で凝視する菫の反応に、思考停止していた司の脳がようやく起動を始める。
「……ひぃあぁぁぁ!!? 何すんだこの変態~!!」
しっかりばっちり確認された後ながら、それでも体を逸らして抵抗する司。と言っても、腰から下はまだぐるぐる巻きの芋虫状態なので、うねうねと動くことしか出来ないが、なんとか乳丸出しの痴態からは逃れられた。
命の危機は感じないものの、明らかに悪い予感しかしない司は必死に逃げ出そうともがく。ところが、話の矛先が逸れているらしく、菫の視線の先は司から朝来に変わっていた。
「スミレ……なんで残念そうにコッチ見てんのよ」
「朝やん……世の中大きさやないで?」
「妙な慰めはいらないわよ!!」
「あ……あの~? 僕、なんでこんなことされてんのかな~?」
女という生き物はよく会話が脱線するとは聞く話だったが、今それを目の当たりにした気分の司はおずおずと現状の説明を請う。すると、パン。と両手を叩いた菫が、神妙な面もちで司に向き直った。
「なぁツカちゃん。アンタが女やっちゅうんはよ~く分かった。そこでや!」
人差し指を立て、ズズイと顔を近付けながら、今度は打って変わってニコリと笑顔を見せる。
「人助け、してみぃひん?」
どうやら、これが本題らしかった。
「その前に俺を助けてくれよ!?」
「まぁ聞きや。ツカちゃん、椿の親友やんな?」
モゾモゾとロープの拘束から抜けようと頑張っていた司だが、「椿」という単語一つで簡単に意識は親友である浅羽へ集中する。
「浅羽くんかい? ふっ……彼とは枕投げもした仲さ」
「じゃあ、その椿の為や思て聞いて欲しいんやけど」
「?」
「椿な、アイツ、男が好きらしいねん」
「はぁい!?」



**********

あ、私の担当はコメディになりますので!

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