すべての幸せを君に

こんばんはー!

世の中クリスマス一色ですね!

が、しかしスキビ界では別のことでお祭り騒ぎ。
そう、キョコ誕です!!

おめでとうおめでとう!!(テンションがおかしい)

本当は、皆々様が更新に精を出されるだろうと言うことで私なんかはヒッソリと息を潜めるつもりだったんですが(コラ)
某様とお話する中で「やりましょうか」と一念発起。
蓮が何をやらかすかとかが1番問題よねーそーよねー。
ヘリでも飛ばす?みたいなこと言ってたんです。
彼ならやってくれそうなとこがまたアレですが。

うちの話は割と平凡な感じになりました。。

即出なネタだろうという気がしないでもないのですが(絶対そう)
まぁ、多分溢れてるネタだからこそ紛れるのも良いかもって、ね。

はい、そんな訳で、キョコ誕SSになります。
ケータイで地味に書いていたものなので、もう少し何かやりたかったとこもあるんですが。。

広いお心でご覧頂ければ幸いです。

















すべての幸せを君に。







凍えるような寒さにも負けない、街に溢れる活気。
夜を彩る鮮やかなイルミネーションは、誰の心も弾ませる輝きに溢れ、軽快なリズムがどこからか流れてくる。

恋人たちの祭典、クリスマスが迫っていた――――




最上さんと、紆余曲折の末になんとか辿り着いた恋人関係。
来たる12月25日は、付き合い出してから迎える初めてのクリスマスでもあり、最上さんの誕生日だ。
特別な記念日になることは言うまでもなく、どんなプレゼントを用意しようかと考えることすら嬉しくて、仕事の予定だって数ヶ月前からこの日だけは都合をつけてもらうよう社さんに頑張ってもらった。
結果、丸一日オフにはならなかったものの、早い時間に帰れそうだと、そう安心した矢先。
こんなやり取りがあった。

「敦賀さん。あの……クリスマスは何もご用意して頂かなくて良いですからね?」
「最上さん。それは、俺からのプレゼントはいらないってこと?」
「ち、違うんです。そういう訳ではなくて、当日にリクエストしたいんです。……ダメですか?」
「いや……君がそう言うのならかまわないよ」
「良かったぁ。ありがとうございます。ふふふ、当日が楽しみですね」

勿論、最上さんを喜ばせるようなプレゼントを俺が選びたかった気持ちもある。
だが、物欲のほとんどない彼女の、初めてのおねだりとも言える今回の申し出を、断る理由も無かった。
むしろ、何がなんでも最上さんのリクエストに応えてあげたい。
一体当日は何を言われるのか。

化粧品?
服?
装飾品?
車?……まずは免許からか。

いまいちどれもピンと来ない。
ある程度の物なら叶えてもあげられるだろうが、相手はあの最上さんだ。
俺の予想の斜め上をいってもおかしくない。
ある種挑戦されているようにも感じながら、師走の名に相応しく慌しい日々が過ぎていった。


「つ……敦賀さん……?」
「ん?」
「私は、プレゼントは今日リクエストしますとお伝えしてましたよね?」
「そうだね。確かに言われたね」

あっという間に迎えたクリスマスの日。
まだ俺たちの関係を公にはしないと決めたこともあり、二人で会う時は自然と俺の部屋で過ごすようになった。
装飾は少ないながら、クリスマスの雰囲気を出そうと最上さんが小さなツリーを用意してくれた上、手料理まで振舞ってくれる幸せ。
食事の片付けを協力して終わらせてから、今に至る訳だけど。

「っっっじゃあ、コレは、どういうことですかー!?」

少し涙目になりながら、必死に訴えかける最上さんが可愛くて仕方ない。

「凄く可愛いよ」
「ありがとうございます、じゃなくてっ!ここここれは」
「ドレスだね」

有無を言わさず渡して着替えさせたのは、薄いピンクが主体のショートラインドレスだ。前の裾は膝上、後ろに行くにつれて長くなり、一見すると花弁が重なっているように見える。

「しかも、素人の私だってこれが高級品だって分かります!」
「さすが最上さん。芸能人たるもの目利きも必要だからね」
「違いますー!こ、こんな高価なもの頂く訳にはいきません!」
「あぁ、それはプレゼントじゃないから」
「へ?」
「……ダークムーンの打ち上げパーティーがあっただろう?」
「は、はい」

立ったままだった最上さんをソファに導き、話を切り出した。

「あの時、衣装がなくて困ってたって言ってたからね。まだデビュー間もないから仕方がないといえば仕方ないんだけど。ただ、ああ言う機会にこれからも恵まれるとは限らない」
「そう、ですね」
「これから先も、良い役、良い脚本、良いスタッフに巡り会うためには、最上さんの更なる実力の向上が不可欠だ」

ピシリと背筋を伸ばして座る最上さんの髪を梳くように撫で、「先輩」の話を聞く態勢の最上さんへ微笑む。

「つまりこのドレスは、今後最上さんがこの世界で成功した時に着て欲しいんだ。激励を形にしたものだからね、対価は最上さんの成長ってとこかな」

受け取ってくれる?と最後に首を傾げると、最上さんはドレスの裾を握り締めながらコクコクと頷いてくれた。

「はい……。はい……!胸を張って着られるよう、頑張ります!」
「ん。最上さんなら大丈夫だよ」

そうしてもう一つ、言いたかった事も伝える。

「これで、他の男に全身をコーディネートされるなんてこともないだろうしね」

ピキリと、面白いくらい固まる最上さん。

「うっ……その節は大変なご迷惑をおかけして……」
「男は怖い生き物なんだよ。覚えておいて?」
「肝に銘じます。って、敦賀さんも今回は服を……」
「ん?」

何かに気付いたように、最上さんは真っ赤になって狼狽える。男が女性へ服を送る際はどんな意図があるのか、を思い出してくれたんだろう。

『今すぐ、どうにかしてあげようか?』

過去、俺が言った台詞。
あの時は、最上さんの歩く純情さんっぷりに冗談だと誤魔化したけど、今は。
少しはそう言ったことにも慣れてくれたら良いと思っていたのに。
最上さんは、顔をほんのり色づかせたまま俯き、長く逡巡した後ポツリと呟いた。


「……敦賀さんなら、良いですよ?」


「最上さん……」

俺は慌てる心を何とか鎮め、可愛い恋人を抱き締める。
幸せ過ぎて、溢れる想いをどう伝えれば良いだろう。
触れるだけのキスを唇に落とせば、恥ずかしそうに笑う君がいて。
「このまま時間が止まってしまえば良いのに」と、馬鹿みたいな願いを言えば、また最上さんは笑ってくれた。

「ダメですよ。それじゃ私の欲しいプレゼントが貰えないことになっちゃいます」
「そうだ。最上さんの欲しいものって?」

あまりの嬉しさに、今日のメインイベントを忘れるところだった。
最上さんのリクエストとは果たして何だろう。
ジッと、次の言葉を待った。

「はい。……『敦賀さんの今日の時間』を、私にください」
「俺の、時間……?」
「今日だけは……ずっと側にいて、私の事を考えてくれませんか?」


あぁ。本当に。


「……今日だけ?」
「き、今日だけは……と思ったんですが、やっぱりご多忙の敦賀さんを独り占めなんてワガママでしたよねっ!スミマセン!」


どうしてくれようか。


「違うよ最上さん」
「え……?」


もっと。


「今日だけで良いの?明日は?明後日は?……1ヶ月後、1年後は?その先は?」
「敦賀さん……」
「俺としては、今日だけじゃなく、この先もずっと、最上さんの側にいて最上さんの事を考えたい。抱き締めて、愛し合いたいよ。君が許してくれるならね」


わがままに、俺を求めて。


「俺の、『これから先の時間と体』貰ってくれる?」

「……っ、良いんですか?返してって言われても、返してあげられないかもしれませんよ」

「望むところだよ。むしろ、嫌って言われても、離れてあげられないかもしれないよ」

「それこそ望むところです」


クスクスと幸せそうに微笑む最上さんに触れたくて、思い切り抱き締める。


「敦賀さん」

「ん?」

「こんな私に出会ってくれて、好きになってくれて、愛を教えてくれて……ありがとうございます」

「こちらこそ……」



最上さん。

生まれてきてくれて、ありがとう。



『ハッピーバースデー』












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