スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

正しい召喚のススメ 19

ちょっとばかり忙しくしておりました、珠々です。

少し前から勉強しなきゃーとグチグチ言っておりましたJavaですが
一応ご報告を。去る3/12に。

合格しました……!!!!!

Java SE7 silver (正式表記分からないや)

じゃばってなによ?となるかとは思いますが、えーと。
スマホやタブレットのandroidアプリは今ほとんどJavaで開発されてるんですよ。
なので、求められるスキルとしてのニーズは高まるばかり、のはずのプログラム言語。
これを生かせたら職にあぶれないんじゃないかしら。

だからと言って、プログラマーにはなりませんが!

じゃあ何で取ったよと言われたら、完全に会社都合なんですよね。
せっかく勉強させてくれるんなら、ねぇ。
たぶん、一緒に受講してた人達も私なんかが受かると思ってなかったと思うので、そこを跳ね除けて合格したらカッコいいんじゃね?という少しの意地みたいなものでやってやりました。
いや、もう終わった瞬間落ちたと思ってたので、合格通知を見た瞬間リアルに泣きそうでした。

よかったよかった。

と、言うわけでしばらく更新が止まってましたが、これからまた再開させたいと思いますのでよろしくお願いします。
相も変わらずパラレル話ですが、今しばらくお付き合いくださいませ><

続きよりどうぞー。














「ん……」

日が傾いた室内。
空は橙から紫、濃紺とグラデーションを描き、独特の静かさが黄昏時を包む。
見覚えのある天井に、キョーコはベッドで寝ているんだとぼんやり把握した。

「最上さん、気付いた?」
「……つるがさん……?わたし……」

蓮はベッド側に控え、心配そうな瞳を向ける。キョーコの額に蓮の大きな手が添えられ、冷たいのに安心する気持ち良さに目を細めた。

「どこか、痛い所はない?」
「だいじょうぶです……」

夢見心地でトロリと瞬く。

「良かった……。覚えてるかな、最上さん授業中に倒れたんだよ」
「たお、れ……?」

ぼぉっと天井を眺めたまま、記憶の断片を繋ぐ。覚醒していないキョーコにとっては、今この時も夢の中で微睡んでいるのかもしれない。

「………こえが、きこえて」
「……うん」
「……火が……きれいでした……」

コトリと首を傾げ、キョーコは閉じかけた瞼から蓮を見つめた。
窓から差し込む夕陽の残照が部屋の壁を濃いオレンジに染め、蓮にも色彩をおとす。
キラキラとした髪色はまるで、在りし日の彼のようで。

「ふふ……つるがさん……コーンみたい……」

幸せそうに呟くと、キョーコの意識はそこで途切れた。
クタリと力の抜けた身体は生気が感じられず、熱を逃がさないよう、蓮はキョーコの白い手を縋るように包み込む。

「もがみさん……」

悪魔の自分では、癒しの魔術は使えない。
衰弱した主人の負担を和らげることも出来ない。

なんて、役立たず。

壊すことしか出来ない手を、蓮は初めて恨めしく思った。

どれほどそうしていたか。
ふいに現れる気配。

「蓮……っっと!」

声を出すのが早いか、部屋の入り口に現れた社のすぐ側で、カツカツと何かが軽い音を立てた。社の顔のすぐ横、ドア枠に複数の光る刃が突き刺さっている。闇色のそれは淡く輝き、触れるだけで指が落ちそうな鋭さだった。社は悲鳴の飲み込み身体を硬直させる。

「……るぇ~ん~?」

青ざめながら非難の目を向ける社は、「殺す気か!」と言外に訴える。

「今、気配もなく近付かないでください」

蓮は暗く煌めく瞳で、笑った。

「たぶん、殺します」

冗談でも何でもないだろう殺害宣言に、社は両手をあげ降参する。

「気が立ってるのは分かったから、落ち着け頼むから。……キョーコちゃんは?」
「……何者かの力の介入があったようです」
「そのせいでキョーコちゃん自身の力が不安定になったのか」

社は顔をしかめて、そっとキョーコを見やった。

「……声が聞こえたと」
「声?」
「最上さんがそう言っていました。おそらく、精神を蝕む類いの術者でしょう」
「無理やり能力を引き出されたんだとしたら、身体には相当な負担がかかったはずだよな……」

本人の意図しないキョーコの能力、他者の力の増幅。それにより、実習中の生徒の魔力が制御出来ない程に膨れ上がり、先の暴走に到ったのだろう。

「社さん。反魔王派に該当する者がいないか調べて貰えますか?」
「分かった、任せとけ」

普段、他人を頼る事のない蓮からの真剣な眼差しに、社は明るく笑って闇に溶けていった。
すっかり暗くなった室内に浮かび上がる、キョーコの青白い顔。
蓮は絞り出すように呟く。

「……守ると誓った矢先に……」

自分が一番許せなかった。

「ごめん……キョーコちゃん……」








数日間に渡り、キョーコの通う学校は火炎魔術暴走について原因究明と、被害のあった実習室の復旧に務めた。
黒く煤けた天井や壁はその痕跡もなく補修され、さらに強力な防御の結界も施される。加えて再発防止のため、実習室にいた生徒の聞き取り調査が行われることになった。

「失礼します」

背筋を伸ばし、やや緊張の面持ちでキョーコはドアを開ける。
聴き取りには小さな相談室が使われており、そこで待っていたのは柔らかい物腰の緒方だった。

「キョーコさん、体調はいかがですか?」

かけてください、と椅子をさし、キョーコもそれに従う。

「はい、大丈夫です。何日も寝てしまったようで、起きたときは浦島太郎みたいでした」
「そうでしたか。学校も休校でしたから、丁度良かったかもしれませんね」
「欠席になったら勿体なかったですからね!」

キョーコは拳をグッと胸の前で握りしめ、授業料分はしっかり勉強しなきゃと意気込んでみせた。

「ところでキョーコさん、あの日の事なんですが……」
「はい」
「授業中、何か変わったことはありましせんでしたか?」
「いえ……特には……あの、私あまり当日のことは覚えてなくて」
「全くですか?」
「はい……気付いたら自宅のベッドにいて……。先生は私がどうなってたかご存知ですか?」

思い出されるのは、一人炎に囲まれているキョーコの姿。

「……いえ。スミマセン、僕もあの日は対応するのに精一杯で」

申し訳なさそうな笑顔で緒方は首を横にふり、キョーコが確かめようのない嘘をつく。
まだ何も分かっていない状況で、悪戯に不安を煽るのは避けるべきだと判断したためだ。

「そ、そうですよね!こちらこそスミマセン変なこと聞いてしまって」
「いえいえ、不安になるのも無理はありません。数日寝込むくらいですから、やはり元々具合が悪かったのかもしれませんね」
「そうですよね……」
「……そういえば、キョーコさんは琴南さんと仲良しでしたよね」
「モー子さんと?はい、親友です!」

あまりにも嬉しそうにハッキリ言うキョーコを微笑ましく見ながら、緒方は聞き取り対象のリストを捲る。当然ながら奏江からも話を聞くはずだったのだが。

「今日お休みのようなんですが、届け出が出されてないんです。ご家族もいらっしゃるので、倒れて気付かないという事はないと思うんですが……何か聞いていませんか?」
「いえ……」
「そうですか……。僕からもまた連絡してみます。キョーコさんは教室に戻ってくださいね。時間をとらせてしまってスミマセン」

本人が覚えていないと言うのなら、キョーコから得られる情報はないと緒形は判断し、戻るよう伝える。
キョーコは退室の礼をして自分の教室へと足を向けるが、心は遠くに飛んでいた。

(モー子さんが無断欠席……?)

あのキッチリした奏江が連絡もなしに休むなど、何かあったのだろうか。
ジトリと妙な胸騒ぎがする。

(大丈夫……よね……?)

不安を振り払うように、キョーコは大股で歩き出した。一人でクヨクヨしても仕方ない、後で自分も連絡してみようと前向きに考える。

(そういえば、アイツもしばらく顔見てない……)

休みと言えば、憎まれ口しか叩かない尚もしばらく欠席しているのを思い出した。

(まぁ……アイツはどうせ好き勝手やってるだけよね)

考える時間も勿体ないと廊下をズンズン進むキョーコだったが、ふと窓の外に見知った姿を見つける。
見間違うはずない。

「モー子さん……?」

休みのはずの奏江だった。
どこへ行くのか、中庭にいる奏江は校舎入り口から離れていく。
しかし、普段の軽快な足取りとはうってかわり、ふらふらと覚束ない足下が気になった。

「やっぱり体調悪いんじゃ……」

休みをおして登校したのかもしれないと、キョーコは消えていく後ろ姿を慌てて追いかける。

「モー子さん……どこ!?」

急いで中庭に出たものの、既に奏江は影も形もなく、完全に見失ってしまった。
とにかく探してみようと辺りを見回した時、ふいに背後から声をかけられる。

「キョーコ」
「ひゃあ!?」

突然の近すぎる声に飛び跳ねる程驚いたキョーコは、一体誰だと後ろを振り向き相手を確認する。

「……どちらさま?」

そこにいたのは全身を黒い衣装で覆った、やけに顔色の悪い男。
名前を呼ばれたということは、少なくとも相手は自分を知っているのだろうが、キョーコにはまったく見覚えがなかった。
警戒交じりの態度に、男は冷ややかに笑う。

「すぐに思い出す」

男がパチリと指を鳴らすと。

「っ!?」

キョーコの世界が暗転する。

スポンサーサイト

コメント

Re: おめでとうございます!

くみ様

> Java合格おめでとうございます(pq´∀`)

ありがとうございます!!
繰り返しになっちゃいますが、本当に落ちたと思ってたので嬉しかったです(*´ω`*)

> キュンキュンしたいので、今から珠々さんの萌え~な作品を

わぁ、うちみたいなのでよろしければどうぞですー!


> あ、名もなき豚さまのところにお邪魔したとき

なんてこと……!!豚さんのところに!!そして相当深く探してないと見付からないはずの私のSSも見付かったと。凄いですね(笑)
あれはホント、拙いものでしたのでお恥ずかしい限りで(^-^;


また家事の合間に少しでも楽しんで頂けると幸いです!

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。